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「杉江松恋の○○トーク(まるまる・とーく)ゲスト翻訳家・黒原敏行先生(2011.5.18開催) 

          杉江さん黒原先生 改   杉江さん黒原先生1 改
                 【トークショー風景】              【サイン会風景】




5・18(水)19:00~、六本木店オリジナルイベント「杉江松恋の○○トーク(まるまる・とーく)が開催されました!ミステリのことならこの人!である杉江松恋さんをナビゲーターに、毎回多彩なゲストでおおくりするこのイベント。6回目の今回は、ひさびさの海外ミステリイベントでございました。

80年代、海外ミステリファンを熱狂させた作家・トレヴェニアン。彼の死後、遺族の承諾を得て代表作『シブミ』の前日譚に挑戦したのが、現在ミステリ界で一番人気の作家、ドン・ウィンズロウ。なんとスリリングな組み合わせ!タイトルは『サトリ』!!というわけで、本書を訳した黒原敏行先生をゲストに、「サトリトーク」はスタート。

まずお話に出たのは、<『シブミ』はクールでハードな冒険小説として名高いが、実は作者トレヴェニアンとしては笑って欲しい部分がたくさんあったのではないか>という分析。彼には代表作としてもうひとつ名高い山岳アクション『アイガーサンクション』がありますが、<C・イーストウッド主演で作られ,大ヒットした映画を見て、トレヴェニアンは不満だったらしいの。「まともにやりすぎた、シリアスすぎた」って。>と黒原先生。<たしかに原作のアクションシーンがすごいので、映画人たちはそれにひっぱられたんでしょうけど、トレヴェニアンとしては、軽妙な味もある小説なんだぞ、と言いたかったのかもしれませんね>と松恋さん。

ここで黒原先生から「パロディ」と「スプーフ」のお話が。<「パロディ」というのはモデルがあってそれをもじる、ちゃかす。「スプーフ」というのはモデルじゃなくてそのジャンルそのものをいじったりちゃかしたりする。トレヴェニアンは冒険小説を一歩引いた目で見て、おおいに遊びながら書いてたんじゃないでしょうか>。

深い分析に、会場からうなずきが。30年以上前の作家、本で「どのような人か、作品か」と評価が定まったものへ、斬新な読みが披露されたのはこの夜の大きな収穫でした。

さて、トークはそんなトレヴェニアンの後を、いや、お話は前日譚なので“前を継いだ”かたちとなるドン・ウィンズロウの『サトリ』へ。

<ウィンズロウの構成力はすごいよね。『シブミ』に出てきたエピソードを『サトリ』のなかで、ものすごく上手く生かしてる。>と言う黒原先生に<『続・サトリ』を書く気もまんまんらしくて(笑)、さらなる展開が出来る芽があちこちに仕込んでありますよね>と松恋さん。

冒険、スプーフ、遊び。この夜のキイワードがそのままトークの雰囲気に重なった、熱気あふれるイベントとなりました!

(六本木店スタッフ 間室)
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