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【イベント報告】「大森望SF漫談」VOL・11(ゲスト:西崎憲さん) 

去る1・17(月)夜7時より、六本木店オリジナルイベント「大森望SF漫談」VOL・11が開催されました!ゲストは西崎憲さん。

西崎さんといえばこの約10年、出版界では翻訳家およアンソロジストとして名をあげてきた方ですが、2002年の日本ファンタジーノベル大賞受賞作で、デビュー作でもある『世界の果ての庭』からなんと、9年ぶりの小説2作目『蕃東国(ばんどんこく)年代記』の刊行記念となったこのイベント。

「西崎さんのことを話すとき<何が本業か問題>を避けて通れません!」。開口一番叫ぶ大森さんに客席からはやくもそうだそうだ!といううなずきと笑いが。そう、この夜初めて知った方もいらしたと思いますが、西崎さんは翻訳家&アンソロジストだけでなく、作曲家&アレンジャーとして音楽界に生息も。しかも、楽曲を提供したのはあの80年代の超アイドル、おニャン子クラブ!!??

「だから最初はミュージシャンにあこがれて田舎から上京してきたわけですよ。当時の三大ギタリストはクラプトン、ジミー・ペイジ、ベック。オレもあんなふうになるんだ、と(笑)。でもなかなかなれずにいたところ、西川のりおさんていますよね、お笑い界の。あの方がレコードを出すことになって。企画はコミックソングじゃなくて、まともな歌だった。それでひょんなことから西川さんの作曲をしたら、シングルB面として採用されたんです。そのあとレコード会社が同じだったことで、<曲お願い>って言われて」。

これがあの名曲「女学生の決意」。おニャン子クラブから派生したユニット・うしろゆびさされ組のデビューシングルかつテレビアニメ『ハイスクール!鬼面組』のエンディングテーマ、というスゴイお仕事。

「当時はふたまた仕事って、あまりいい顔されなかったし、翻訳とおニャン子じゃあまりにちがうので(笑)、片方をやってるときは片方の仕事は伏せてましたねえ」。

お話は、西崎さんが「僕のほんらいの体質はこれですから!」と強調していた怪奇幻想文学が、日本でジャンルとして未だに定着していないという問題に。

「ジャンルって、<書く人読む人批評する人>の3拍子そろわないと、ジャンルにならないんですよねえ」と西崎さん。「幻想文学が必ず載るっていう媒体が未だないんだよねえ」と大森さん。

話はさらに「古典新訳はなぜやるとオコられるのか」という危険水域に!?

「<これしかない!>とか<これしか読むな!>じゃないのに、とにかく新訳が出るとカーッときちゃう人、いるんですよねえ」と大森さん。「<最初に読んだ翻訳が、正しい翻訳だ!>と人は思い勝ちだけど、物語の呼吸に慣れさえすれば、新訳の味は浮かび上がる。冒頭30ページくらいはあたたかく入ってほしいですよねえ」と西崎さん。

そしてついに、お話は『蕃東国年代記』へ。

「ただの幻想ファンタジー系王朝文学でなく、<この現在も蕃東国はある>ということで、各連作の頭に、後の時代の蕃東国文献が載っているのがユニーク。一番最初の、龍が天に昇る話が僕は大好きなんですが、怪異なのに恐れたり退治しようとしたりじゃなくて、町の人々がみんなでのんびり見物に行くんですよねえ。龍の昇る池の周りの商店や農家の人たちが、いまでいう<海の家>みたいに軒先とか敷地を貸して小銭と儲ける、とか(笑)」と絶賛する大森さん。
「王朝文学に<おやつは何?>ってのは出てきませんよね。僕はそれをやりたかった。怪異が日常茶飯で起きる国では、怪奇中、おやつや寝るとこも必要でしょう」という西崎さんに会場爆笑!

トーク後のサイン会にもたくさんの方が参加してくださり、あたたかな一夜となりました!

(六本木店スタッフ 間室)

             manndannn11_convert_20110120133942.jpg
                                【イベント風景】

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