日本の四季を本から感じてみる” をモットーに、今年から開催されているABC六本木店オリジナル企画。
今回で四回目を迎えた本フェア、選書の切り口は、
「冬-家族」です。(フェア風景詳細は→http://www.aoyamabc.co.jp/12/12_201010/vol411.html)
外の風も冷たくなり、もうそろそろ冬支度の季節――お鍋を囲む団欒風景から擬似家族まで、幅広い内容で、日本の家族像に迫りまります。
第一週目が終わり、注目の一冊をご紹介!
『かつおちゃんとわかめちゃん』(朝日文庫)
日本一有名な家族の、言わずと知れた小学生2人が主人公。
たくさん叱られて、たくさん可愛がられ、元気いっぱい遊ぶのが仕事とばかりに生き生きとかけ回る姿に思わず顔がほころびます。
五月のお節句や夏休みの日記、お正月の遊びや雨の日のおむかえなど、季節ごとの行事や食べ物に彩られた昭和の子どもたちの日常にワクワクしてきます。
子どもたちの愛らしい表情はもちろん、洋服の柄や季節ごとのお庭の木や花までが丁寧に書き込まれ、何度読んでもあきない名作です。
(六本木店スタッフ 西山)