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【イベント報告】「アブストラクト・コンクレート その差異と反復」(2010.11.30開催) 

                 nms1.jpg
             【イベント風景 左shotahirama 中央gift_lab後藤さん 右yukitomo hamasaki】


11月30日に開催されたトークイベント「アブストラクト・コンクレート その差異と反復」のアフターリポート!

音楽外的志向にあるサウンドそれらを革新的なデジタルクリエーションで具現化していくサウンドレーベルmAtterがこの度、レーベル初となるペーパーパブリッシングを展開!さらにはその第一弾となる「NMSzine」というラインがなんとその名の通りZINEである!という驚愕のインフォを聞きつけ、昨今のレーベルカルチャーに置いてそもそも異端的なポジションにあった彼等ならではじゃないか!というより彼等ならやりかねない!というある種の興奮を感じながらも、仕事上企画者というこちらなりのスタンスを弁え、早々とトークイベントを企画立ち上げ。

何故、サウンドレーベルであった彼等が今ZINEをリリースするのか?アートシーンの新たなる流れを生みだすべく、次々と音楽外的マテリアルをセルフリリースする彼等の次なるアクションとは?サウンドアート、電子音響、今やそれら2大要素までバイパスしてみせたNMSのクリエーションアティテュードとは?と幾つか表向きの議題となるべくスローガンを用意したものの、やはり知りたい聞きたい事はNMSzineその内容でした。という事で当日一部出演者に変更が生じる等の緊急ものの出来事はここでは触れず、なんとかイベント当日まで漕ぎ着けた企画者によるイベントレポートをお楽しみ下さいませ。

レーベルオーナーの濱崎さんを(ご本人もYukitomo Hamasakiなる名義にてmAtterレーベルよりアルバムをリリース)司会とし、アンサー側には恵比寿にてgift_labというデザインスペース兼ショップを運営中の後藤さん、またmAtterレーベルに2010年より企画運営参加し、ご本人もサウンドアーティストとして作品をリリースするshotahiramaこと平間さん。以上の3名によるQ&Aタイプのトーク構成は主に後藤さんが運営されているgift_labの経営理念や運営思想、とは言えど商業的な部分は皆無で主にそのクリエーションアティテュードにベクトルを置いた対アートや対表現者的な含みを多く持った語彙で展開される内容。
個人的に興味深くまた一番共感出来た話はやはり後藤さんが目指すショップ兼事務所であるデザインスペースにおいて、ショップエリア内での「商品」と「作品」という二項間での差異と反復、事務所エリア内での「表現者の訪問」と「運営者の訪問」その差異と反復。つまり「アート」と「ビジネス」という2つのファクターが混在するそのスペースで生まれる「感覚のディストーション」や「意識のドローン」といった音楽的とも呼べる前述した二項間コミュニケーションのレイヤーそのものの滞在時間を意識する、非常に音響的な空間デザインを設計しているという事。実に面白かったです。
対するshotahirama名義で活動中の平間さんは、自身のクリエーションに置いて最も重要視していると常々公言していたダダイズム的思想とバウハウスに見られる合理主義的で機能的なある種「身体性のある」表現、それら二項間についてどう自身の活動に影響しているのか言及されておられました。そこで本人の口から出てきたものは「レディメイドの乱用」というこれまた抽象的ではあるが、とても具体性のあるお話でした。恐らく彼がもつ抽象的イメージその深層部分にコラージュされていく具音とも呼べるコンクレタイズされる思想そしてその全体的なシステムが、彼の音楽作品にも見出す事が出来るそれらの差異と反復的ダイナミズムを生んでいるのではないか。なお、今回平間さんがお話していた「レディメイドの乱用」は近日中にデザインレーベルARKTYPとのインタビュー記事としてリリースされるテキスト(プラス音源)でも触れているとの事なので是非そちらでもチェックして頂きたいです。と、2者の発言そのバックにある意識や意図をはっきりと聞き取る事が出来たトークセッション、そして彼等(後藤さんはNMSでは不参加ですが平間さんは執筆で参加)が目指したNMSのグリッドラインとその方向性は、実に抽象的なイメージがスタートラインにあるにも関わらず「具現化」へと統一されたコントロールの中、自由に表現し合う響きあうという極めてジンカルチャーやサウンドアート、セルフクリエーションのレンジの広さの中で美しく幽玄に響きデザインされているのだという事が分かりました。
今後もmAtterは海外でのインスタレーションツアーや、エキシビジョン、ライブパフォーマンスを含め、その姿を具現化もしくは抽象化、その間を蠢く何処にも存在しない作品発表に全力を尽くすのではないでしょうか。なお、今後のmAtterレーベル詳細はすべてmAtterのオフィシャルホームページにてご確認頂けます!(12月17日には香港videotageギャラリーにてライブインスタレーションも開催決定。)リンク先はこちら。
http://www.matter.jp/
これからも彼等のアウトスタンスなメディアアプローチに要注目!


                     zine001.jpg

[NMSzine]商品詳細
「NMSzine」はこれまでサウンドレーベルとしてCDをリリースし続けてきたmAtterが、紙媒体でのサウンド表現、もしくはサウンド外にあった彼らのイメージをディスクフォーマット以外で表現する事を試みたプロジェクト。
ディストリビューションを通過させない、すべてはDIYによるセルフパブリッシングを目指すzineという方法論に、つまりクリエーションの原点に戻る事を目指した彼らがインターネットや電子書籍等のデジタルアクセスを拒否する形でNMSを設立。その内容は、ロンドンからの写真家で自らもmaxパッチャーである事を公言しているJAIME DE ALMEIDAの新作写真、サウンドアーティストで近年オペラ脚本の英訳等執筆活動も多いshotahiramaによる音楽から文学へスリップストリームな批評を中心としたコラム“ALL THE PRETTY HORSES”(2011年mAtterより発売)その序文を数ページ掲載、さらにはmAtterの実質的オーガナイザーでもあるYukitomo Hamasakiによるグラフィックデザイン等、これまでのサウンドレーベルmAtterがリリースしてきた作品のフォルム・イメージを大きく覆す内容になっている。(取扱店舗は青山ブックセンター六本木店を始め、限られた場所、国のみとなっております為、詳細はmAtterのウェブサイトにて事前チェックをお願い申し上げます)

(六本木店音楽担当 H)

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